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【笑顔のアスリート学】リオ五輪前年、飛び出した若手たち 萩原智子 (4/5ページ)

2015.11.25 15:00

競泳のW杯東京大会の女子100メートルバタフライで日本記録を樹立して優勝した池江璃花子(いけえ・りかこ)選手(左)。3位になったロンドン五輪銅メダリストの星奈津美(なつみ)選手から祝福を受けた=2015年10月28日、東京都江東区の東京辰巳国際水泳場(共同)

競泳のW杯東京大会の女子100メートルバタフライで日本記録を樹立して優勝した池江璃花子(いけえ・りかこ)選手(左)。3位になったロンドン五輪銅メダリストの星奈津美(なつみ)選手から祝福を受けた=2015年10月28日、東京都江東区の東京辰巳国際水泳場(共同)【拡大】

  • 【笑顔のアスリート学】萩原智子さん。1980年4月13日、山梨県生まれ。身長178センチの大型スイマーとして、2000年シドニー五輪女子200メートル背泳ぎ4位、女子200メートル個人メドレーで8位入賞。02年の日本選手権で史上初の4冠達成。04年にいったん現役引退し、09年に復帰。子宮内膜症、卵巣嚢腫(のうしゅ)の手術を乗り越え、現在は講演、水泳教室やキャスターなどの仕事をこなす=2007年7月17日(提供写真)

 この育成合宿を考案したのは、アテネ五輪女子800メートル自由形で金メダルを獲得した柴田亜衣さんを鹿屋(かのや)体育大学時代に育てた田中孝夫先生。現在はジュニア選手の強化に中心となった尽力してくださっており、合宿では指導者への研修も担っている。合宿のテーマは、「基本を正しく大切に」。競技者である前に人間としてのモラル向上などの研修も行い、競技力・人間力を高めている。一方で、選手を指導している指導者たちにとっては、五輪金メダリストコーチから学ぶことのできる絶好のチャンスとなっている。

 加えてこの合宿は、日本のトップ選手が練習場として使用している国立スポーツ科学センターや、ナショナルトレーニングセンターを中心に行われる。日本を代表する選手と交流する機会にも恵まれ、憧れの選手と接することで、夢の舞台だった五輪の存在をグッと身近に感じることができる。それ以上に大切なのは、同年代で同じ目標を抱く仲間との出合いだ。仲間であり、ライバルでもある存在が、自分自身をさらに成長させてくれる。

この冬、どれだけトップとの差を埋められるか

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