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本と服と体と声が交錯した舞台『影向』 田中泯・宮沢りえ・石原淋・松岡正剛・山本耀司の友情実験 松岡正剛 (2/3ページ)

2015.12.3 15:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 流れはこうだ。耀司が服を投げ、ぼくがミショーや寺山や土方巽の片言を持ちだすと、泯がその一切を絡めた体になる。宮沢りえが今様(いまよう)をしてクローデルの繻子の靴や白秋の桐の花になり、石牟礼道子の「はにかみ」を全身で爆発させていく。それらを淋が濡れたり乾いたりしながら空間縫製する。全員が泯の放出する月文字に照らされ、ぼくが蘇軾(そしょく)と賢治の詩を紙や布から引き剥がすと、五人が後景に吸い込まれるように消えていく。

 圧巻は、宮沢の哀切極まるフラジャイルダンス、安井浩司の俳句連射を浴びた泯のフレイジーダンス、淋の持ち重りの動的姿態である。ぼくは岡井隆の短歌、プレヴェールの「ゴムの匂い」、ファノンの黒くて白い皮膚、富永太郎のシュールな暴言などを「声という体」にすることに努めた。

「本」と「体」と「服」と「声」とが初めてブックウェア

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