日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2013年10月29日、千葉県内(野村成次撮影)【拡大】
平気で嘘をつくような悪い心を持っている人間はこのおけのように誰からも愛されずに、見捨てられるのである」と静かにお諭しになりました。ラーフラは自分の非を恥じ、それからは真面目に修行に精進し、お釈迦様の十大弟子のおひとりに数えられるほどになりました。
嘘をついたことのない人はおらず、誰もが悪心を持ち合わせています。しかし悪い心を持ち続ければ説話にある汚れたおけのように、誰からも愛されずに見捨てられるという悲しい結末があります。汚れたおけにならぬよう自重自戒し、そして善を積み徳を重ね、素晴らしい人格を養う努力を致しましょう。そのような人こそ仏様からも愛される人となることができるのだと私は心から思います。
≪「方便」とは、相手への思いやり≫
「嘘も方便」という言葉があります。嘘と方便を一緒くたにし、小ずるい人がよく逃げ口上に使うようですが、嘘と方便はまったく別物と考えなければなりません。