日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2015年10月29日、千葉県内(野村成次撮影)【拡大】
【尼さんの徒然説法】
立冬を迎え、これから本格的な冬になっていきます。風が冷たくなり、外気温が下がっていきますが、井戸水がぬるんできたと感じるのも冬の証拠。井戸水の温かさに冬の気配を感じながら、心身ともに温かく過ごせるような冬支度を始めましょうか。
供養と優しさの関係
日本では義務教育制度のおかげで生活に支障のない程度の読み書き、計算などはほとんどの国民の身についています。それが基礎となって高校、大学、または専門学校などで学ぶことができるのですが、ただ学校に行くだけでは学びきれないことがあります。それは「心の教育」です。
先月(10/16付)の産経新聞に「供養の習慣 心優しい子育む」という記事が載っていました。尾木ママこと、教育評論家の尾木直樹(おぎ・なおき)さんがいじめ問題の調査研究から「供養行為に対する子供たちの経験頻度と優しさの度合いには強い関連性がある」という仮説を立てられ、日本香堂(にっぽんこうどう)という会社が共同検証を申し入れ、中高生を対象とした調査が行われたものです。その結果「墓参りや仏壇を拝む『供養』を習慣化している子供は、他人を思いやる優しさを持つ」という傾向があることが分かったそうです。