決算会見後に会場を後にする東芝の室町正志(むろまち・まさし)社長(中央)=2015年9月7日、東京都港区(共同)【拡大】
東芝の2016年3月期連結決算の最終損益が、5000億円規模の赤字になる見通しであることが19日、分かった。家電事業のリストラ実施に伴う費用が膨らんだほか、主力の半導体で販売価格が下落したことも響いた。
東芝としては、リーマン・ショック時の09年3月期の3988億円を上回る過去最大の巨額赤字となる。利益水増しで隠してきた収益力低下が一段と鮮明になった。
また金融庁は、東芝の利益水増しを見過ごした新日本監査法人に対し、3カ月は新規契約を禁じる一部業務停止命令を出す方針を固めた。新日本の英公一理事長は辞任する意向だ。
東芝は赤字見通しに加え、冷蔵庫などの「白物家電」とテレビ、パソコンの家電事業のリストラ策を21日に発表する。15年3月期も378億円の最終損失を計上しており、赤字は2年連続になる。利益水増しに続き、深刻な経営不振も判明したことで、室町正志社長ら経営陣の責任を厳しく問う声も出そうだ。