くい打ち工事データ改竄問題に関する有識者委員会であいさつする深尾精一委員長=2015年6月25日午後、国交省(共同)【拡大】
日立ハイテクについて「くい工事の主要部分を旭化成建材に請け負わせ、実質的に施工に携わっていなかった」とした。
機器の不具合などによるデータの取得ミスが、改竄(かいざん)を招いたと分析。施工データを取得できない場合を想定し、元請けは補完方法を決めておくことを求めた。
一方、横浜市のマンション以外で施工不良の疑いが生じていないことを挙げ「データ流用と建物の安全性の関連性は低い」と分析。建築基準法などの改正の必要性には言及しなかった。
国交省は、データ改竄の背景として指摘される重層下請けなど業界の構造的な問題について、年明け以降、審議会の小委員会で改善策を検討する。
≪遅れる業者対応 不正一掃、見通せず≫
くい打ち工事に関する国土交通省の有識者委員会は25日、中間報告をまとめ、データ改竄を見過ごした建設会社の責任を厳しく指摘した。しかし業者の対応は遅れており、業界に横行した不正行為の一掃は見通せない。全国に広がった建物への強い不安を打ち消すことも難しそうだ。