くい打ち工事データ改竄問題に関する有識者委員会であいさつする深尾精一委員長=2015年6月25日午後、国交省(共同)【拡大】
丸投げを問題視
「2カ月足らずの短期間でまとめていただいた。建設業の構造的課題にも踏み込んだ、中身の濃い再発防止策だ」。有識者委のメンバーから中間報告を受け取った石井啓一国交相は、省を挙げて取り組む姿勢を強調した。
報告では元請け業者の責任の重要性を明確に示した。問題の発端となった横浜市の傾斜したマンションで、元請けの三井住友建設の責任逃れの姿勢が目立ったためだ。
国交省幹部は、三井住友建設が記者会見で「下請けにだまされ、自分は悪くないとする発言があった」と突き放した。同社は「責任を重く受け止め、再発防止策を徹底する」とコメントした。
中間報告は、横浜のマンションの1次下請けだった日立ハイテクノロジーズが、2次下請けの旭化成建材に丸投げしていたことも問題視した。日立ハイテクノロジーズの幹部は10月に問題が発覚した当時、「データの誤りを知る立場にない」と弁明していた。