サウジアラビアやアラブ首長国連邦にとってISは脅威だ。しかし、ISが草野球チームだとすると、イランは、マイナーリーグに所属するプロ野球チームくらいの力がある。従って、イランがISを殲滅して、アラビア半島におけるシーア派とスンニー派のバランスが崩れることは、アラブ首長国連邦にとって国家体制崩壊につながる危険すらある。そこで、「敵の敵は味方である」という論理でイスラエルに接近しているのであろう。ただし、アラブ人の反イスラエル感情は強烈なので、アラブ首長国連邦がイスラエルと正式の外交関係を樹立するには時間がまだ時間がかかる。(作家、元外務省主任分析官 佐藤優(まさる)/SANKEI EXPRESS)