2015年11月15日、トルコ・アンタルヤでロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)と会談する安倍晋三(しんぞう)首相。タイトな政治日程の中、北方領土問題を前進させられるか注目される(共同)【拡大】
ハードル高いまま
ただ、ロシアは近年、北方四島の実効支配を強めている。経済開発のための投資だけでなく軍事演習も実施。昨年7月以降は、メドベージェフ首相や閣僚の訪問が相次いだほか、ラブロフ外相らの強硬姿勢も目立った。
日本政府内には「ウクライナ情勢を受け、領土問題で譲歩すると世論の強い反発を受けるため」(外務省幹部)だとする分析もあるが、安倍首相にとって、高いハードルが立ちはだかっている現状に変わりはない。
日露関係筋は、プーチン氏の「引き分け」発言が、歯舞・色丹返還での決着を念頭に置いている可能性があると指摘。首相が探る解決策に関し「2島返還をベースにした4島の共同開発や、国後・択捉をめぐる帰属問題の再確認の組み合わせなどが考えられる」と述べ、一定の譲歩をするとの見方を示した。(SANKEI EXPRESS)