1月12日、首都平壌市内の労働新聞社、2016年、北朝鮮(共同)【拡大】
正恩氏の求心力高める
北朝鮮は従来、まず弾道ミサイル発射実験を行い、国連安全保障理事会が非難や制裁の決議を採択後、それに反発する形で、予告した上で核実験を行ってきたが、今回は前触れなく実施した。過去のパターンを踏襲せず、金正恩第1書記率いる体制の予測不可能性が改めて印象づけられた。
実験後、北朝鮮は米国に「敵視政策」の撤回など、これまでの主張を改めて突きつけ、米国に直接対話を迫る姿勢を鮮明にした。一方「初の水爆実験成功」の発表では「朝鮮労働党の戦略的決意」と、金第1書記直々の「命令」であることが強調された。
今回の実験が36年ぶりに5月開かれる党大会を強く意識したものであることは明白だ。多くの専門家は今後「水爆」が金第1書記の権威を高める切り札に使われるとみている。