行き交う車両のヘッドライトに照らされる、バス転落事故の現場に供えられた花束=2016年1月21日夜、長野県北佐久郡軽井沢町(共同)【拡大】
長野県軽井沢町で15人が死亡したスキーバスの転落事故で、県警などによる事故車両の検証の結果、バスのギアがニュートラルの状態だったことが21日、捜査関係者への取材で分かった。ニュートラルではエンジンブレーキが利かないことから、現場の下り坂でフットブレーキで減速しきれず制御不能に陥った可能性がある。県警は検証の結果の分析を進め、事故原因の解明を目指す。
県警は19、20の両日、事故車両の製造元である三菱ふそうトラック・バスの整備工場(長野県上田市)で、事故車両の検証を実施。その際、ギアがニュートラルの位置になっていたことが判明した。ニュートラルになっていた理由は分かっていないが、ギアは6速マニュアルで、操作ミスで変え損なうとニュートラルになってしまう。フットブレーキに特に異常は見つからなかったという。
事故車両は2002年製造の観光バス「エアロクィーン」。通常、同型のバスを減速させるにはフットブレーキのほか、エンジンの抵抗によって減速するエンジンブレーキ、エンジンブレーキの補助として使う排気ブレーキの3つの方法がある。