行き交う車両のヘッドライトに照らされる、バス転落事故の現場に供えられた花束=2016年1月21日夜、長野県北佐久郡軽井沢町(共同)【拡大】
貸し切りバス業界は、00年の規制緩和で、新規参入の門戸が広く開かれた経緯がある。しかし、緩和とセットとなる事後チェックについて20日の自民党国交部会で「監査体制が弱すぎる」と批判が相次いだ。部会長の秋元司衆院議員(44)は「規制緩和は参入規制の緩和。安全規制は緩和していない」と国交省に厳しく再発防止策を求めた。
全国の貸し切りバス事業者は規制緩和以降ほぼ倍増し約4500社。これに対し、国交省が配置する監査官は現在365人。トラックやタクシーも対象だが、バスについては昨年1年間で1800件の監査を実施している。体制強化を求める声もある。
国交部会では、処分の甘さも指摘された。昨年2月の監査で3点の違反を指摘されたイーエスピーは「バス1台を20日間使用禁止」の処分を受けた。しかし、イーエスピーはバス12台を保有しており「1台使えなくても、予備車を使えばそれほど支障はない」(バス業界関係者)との声も聞かれる。