行き交う車両のヘッドライトに照らされる、バス転落事故の現場に供えられた花束=2016年1月21日夜、長野県北佐久郡軽井沢町(共同)【拡大】
≪監査体制、罰則強化を検討≫
15人の尊い命が奪われた長野県軽井沢町のスキーバス転落事故から22日で1週間を迎える。国土交通省はバスを運行した「イーエスピー」(東京都羽村市)の特別監査を行い、当日の始業点呼や運転手の健康診断を実施していないなど、ずさんな経営が判明した。
安全軽視浮き彫り
事故が起きたバスツアーは、主催した旅行会社「キースツアー」とイーエスピーの間で、安全確保のコストを見込んだ法定基準額を下回る額で発注・受注が行われていたことも分かり、バス業界と旅行業界というツアーに関わる双方の会社が安全対策を軽視していた実態が浮き彫りになった。
2012年4月に関越自動車道で起きた7人死亡のツアーバス事故を受け、国交省は運転手の夜間の乗務距離を670キロから400キロに見直すなどの安全対策を打ち出した。