式典でイランのハサン・ロウハニ大統領(左)と握手する中国の習近平国家主席=2016年1月23日、イラン・首都テヘラン(AP)【拡大】
米政権の影響弱まり
中東は大きく動いている。核合意の履行で経済制裁を脱したイランが勢いづき、焦る政敵サウジはイランとの断交という強硬措置に踏み切った。アジア重視を掲げたオバマ米政権の下、米国の中東への関与は弱まり、力の均衡が崩れつつある。
こうした現状を、習指導部は中東に足場を築く好機ととらえている。巨大市場として有望視されるイランに対しても、内政不干渉の原則と経済力を武器に関係強化を図る狙いだ。一方のイランも、経済再建のため国外から300億~500億ドルの投資を必要としている。双方の利害はぴたりと一致する。
ロウハニ大統領は23日の記者会見で、イランと中国は「国際問題で立場が近い」と述べ「今後25年にわたる包括的、戦略的な協力を目指す」と宣言。習氏も「相互利益に基づく」関係拡大に意欲を示し、欧米とは一線を画す連携を印象付けた。
中国人の専門家は「欧米のように対立を利用したり紛争に介入したりせず、支援だけは惜しまないとのシグナルを送った。各国も大歓迎している」と習氏の中東訪問を総括した。(共同/SANKEI EXPRESS)