サイトマップ RSS

【アメリカを読む】「リバランス」はかけ声倒れか 報告書が一石 (4/4ページ)

2016.1.26 09:00

南シナ海に展開する米空母「セオドア・ルーズベルト」(右側の背景)を視察した後、移動のため米海兵隊のオスプレイに乗り込んだアシュトン・カーター米国防長官。手をこまねいていては、南シナ海は「中国の湖」になりかねないのが現状だ=2015年11月5日(ロイター)

南シナ海に展開する米空母「セオドア・ルーズベルト」(右側の背景)を視察した後、移動のため米海兵隊のオスプレイに乗り込んだアシュトン・カーター米国防長官。手をこまねいていては、南シナ海は「中国の湖」になりかねないのが現状だ=2015年11月5日(ロイター)【拡大】

 中東に集まる関心

 ただ、米大統領選で、アジアがテーマとなることは極めて少ない。共和党のマルコ・ルビオ上院議員(44)は沖縄県石垣市の尖閣諸島を「米国の同盟国である日本の領土だ」と明言し、アジアでの米軍のプレゼンス強化を主張しているが、世論調査では不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)、テッド・クルーズ上院議員(45)に引き離されている。

 共和党は「オバマ・クリントン外交」の失敗としてイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の台頭やイラン核合意を批判し、民主党ではジョージ・W・ブッシュ前政権が始めたイラク戦争の正当性が争点の一つになっている。やはり関心は中東に向かう。

 クリントン氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に反対を明言。トランプ氏のように日本が中国とともに雇用を奪っていると主張し、「安全保障ただ乗り論」を批判する「何十年も昔の日本観で止まっている」(日米関係筋)ような候補もいる。CSISの報告書がまともな議論のきっかけになることを期待したい。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ