映画「猫なんかよんでもこない。」(山本透監督)。1月30日公開(マンハッタンピープル提供)。(C)2015「猫なんかよんでもこない。」製作委員会【拡大】
「実家では犬を飼っています。だからといって、どんな犬や、どんな動物であろうと、かわいがろうという気持ちが起きるわけではありません。僕もミツオと同じように、動物と家族となって初めてその存在が大切なものとなっていくという感じなんですよね。長い撮影を共にしたことにより、猫たちは僕になついてくれました。僕って動物を飼う素養があるのかな」。やれ犬派だ猫派だと、肩入れするタイプではない、という、自然体な風間らしい答えが返ってきた。
主人公の「日常」を撮る
そうは言っても、台本を読み込んでこない猫たちとの共演は動揺と冷や汗の連続ではなかったのか。「撮影を成立させるということに気を配るよりは、むしろ『ちゃんとこいつらと生活していくんだ』という主人公の心構えを撮っていくことが大事だと思いました。そのことには撮影に入ってすぐに気づきましたね。本作の狙いは、突拍子のないことをする猫たちに焦るミツオを撮ることではなく、日常生活を撮ること。だから焦る必要はない。餌を食べるシーンで食べなかったら、『何で食べないんだよ』と言いながら、食べさせようとする。その姿こそが大切なんです」