「マイナス金利」導入の決定後、記者会見する日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁=2016年1月29日午後、東京都中央区日本橋本石町の日本銀行本店(荻窪佳撮影)【拡大】
英紙フィナンシャル・タイムズは「日本がマイナス金利『クラブ』に加入」と、欧州やスイスなど先行例を念頭に皮肉交じりの見出しで報じた。「ユーロと円は既に金融政策で押し下げられており、予想外の日本の動きは(さらなる円安を促して)、新たな通貨安競争の懸念を引き起こすかもしれない」と指摘している。
米紙ニューヨーク・タイムズは、国債買い入れによる金融緩和の拡大余地がまだあるのに、あえて劇的なマイナス金利を導入したとするエコノミストの意見を紹介。中央銀行として経済浮揚に向けたギリギリの努力をしているとアピールすることで「日銀は安倍政権に追加景気対策を取るように、せっついているかのようだ」と評した。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、金融政策決定会合の議決が5対4と僅差だったことに着目。「日銀内に論争があったことを示したが、こうした慎重さはすぐに消え去りかねない」とし、日銀の想定外の動きを今後も警戒するよう呼び掛けた。(共同/SANKEI EXPRESS)