原油安を受け、安値が続く東京都内のガソリンスタンドの価格表示=2016年1月13日午後(共同)【拡大】
12日のニューヨーク原油先物相場は急落し、節目となる1バレル=30ドルを一時割り込んだ。30ドル割れは2003年12月以来約12年1カ月ぶり。世界的な供給過剰感が根強い中で、中国の景気減速によって需要も減退するとの観測が広がった。
原油安はガソリンや灯油の価格下落につながり、家計にとっては追い風だが、一方で石油業界の収益悪化や産油国の財政不安を招き、世界的な株安の要因にもなっている。物価全体を下押しすることから、デフレ懸念を世界的に広める恐れもあり、2%の物価上昇目標を掲げる日銀の金融政策にも影響を与えそうだ。
12日は取引の中心となる米国産標準油種(WTI)の2月渡しが一時29.93ドルまで値下がりした。中心限月の価格で比べると、08年につけた過去最高値147.27ドルから約8割下落したことになる。終値は前日比0.97ドル安の1バレル=30.44ドルとやや持ち直し、13日の時間外取引では30ドル台後半で推移した。