2月8日、首都平壌市の金日成広場で開かれた「人工衛星打ち上げ成功」を祝う祝賀大会。終了後、広場では舞踏会が開かれ、花火も打ち上げられた=2016年、北朝鮮(共同)【拡大】
鍵を握る技術は2つある。衛星は真空の宇宙空間を飛んでいくが、弾道ミサイルはいったん宇宙に到達した後、落下時に大気と衝突して高温にさらされる。この熱から核弾頭を保護する断熱技術がまず必要だ。
さらに核弾頭の方位や速度を修正し、目的地に正確に着弾させる誘導技術も欠かせない。的川氏によると誘導は地上からの指令なしで自動的に行うため、高度な技術力が求められる。
「再突入の技術獲得には広い海洋などの場所が必要で、北朝鮮は確保が困難だ」。久保田氏は現状をこう指摘するが、ターミナルフェーズに必要な技術と、核弾頭をミサイルに搭載するための小型化技術を確立したとき、北朝鮮は真の脅威となるだろう。暴走をどう阻止するのか。国際社会の対応力が問われる。
≪核実験は「原爆と水爆の間のブースト型≫
北朝鮮が「水爆実験」と称して1月6日に強行した地下核実験に関し、政府が、水爆の前段階となるブースト型原爆(強化型原爆)の可能性が高いと分析していることが8日、分かった。北朝鮮は7日に長距離弾道ミサイルで物体を宇宙空間に運ぶことに成功しており、経済制裁を受けながらも核・ミサイルの技術向上を図り、軍事的脅威を高めようとしている。