米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、デンマークのある銀行は、変動型の住宅ローンにマイナス金利を導入し、ローン契約者は元本から利息を差し引いた額を返済する珍現象が発生した。集合住宅の平均価格が高騰し、不動産バブルを懸念する声もある。
一方スイスでは、ある小規模銀行が1月から個人の普通預金にマイナス0.125%の金利を課した。消費者が預金するとお金が減ってしまう、極めて異例の措置だ。
ただ、欧州の大半の銀行は、預金流出を懸念して顧客へのマイナス金利には及び腰だ。超低金利の中、貸出金利は引き下げを余儀なくされるため、各行株は利ざや縮小懸念から軒並み売られ、金融システム不安がくすぶり始めた。
独最大手ドイツ銀行は15年12月期に8800億円の巨額赤字を計上。株価は年初から一時、4割程度も急落し、「ドイツ銀が第2のリーマン・ブラザーズになるのでは」(市場筋)と不安視されている。