これに対し、日銀のマイナス金利の対象は、銀行が日銀に預ける当座預金の一部にとどまる。このため、SMBC日興証券の丸山義正氏は「欧州より銀行の負担を軽くした洗練されたスキーム」と評価する。
ただ、その分規模は小さく、金融市場では失望感が広がった。大和総研の近藤智也氏は「マイナス金利幅を大きくすれば円安・株高効果は期待できるが、銀行経営はより厳しくなる」と懸念を示す。
≪FRBは消極的 「目的とシステム異なる」≫
米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は10日、議会下院の金融委員会での証言で金融市場の混乱に懸念を示し「景気回復が期待外れならば利上げをよりゆっくりとしたペースにするのが適切」と述べた。日銀が導入を決めたマイナス金利の採用には消極的な考えを示した。3月の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げは見送られるとの観測から、11日の為替市場では円相場が急騰した。