内戦が続くシリアで21日発生した爆弾テロは2件で、シリア人権監視団(英国)によると、犠牲者は少なくとも計184人に上った。いずれもアサド政権支持者が多い地域で、死者のうち約100人が民間人。内戦下で最悪規模のテロとなった。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。
ロシアとイランの支援を受けたアサド政権側の攻勢拡大で、ISなど過激派は軍事的に追い詰められており、今後も民間人を狙った無差別テロが続発する恐れがある。
内戦終結に向けた和平協議は難航中。ISとの戦いに専念するため、国際社会はアサド政権と反体制派との一時停戦を急ぐ。ジョン・ケリー米国務長官(72)は21日、米国とロシアが停戦へ「暫定的な合意」に至ったと表明したが、停戦実現のめどは付いていない。
人権監視団などによると、首都ダマスカス郊外のサイイダゼイナブでは4回爆発があり、96人が死亡。シーア派イスラム教徒が多く訪れる預言者ムハンマドの孫娘ゼイナブの廟があり、シーア派を敵視するISによるとみられる爆弾テロが1月末に起きたばかりだった。