こうした中でISが政権支持派の多いシーア派やアラウィ派を標的としたのは、勢力減退への焦りとともに、政権側を挑発して戦乱を拡大させる狙いがあってのことだ。
一方、アサド政権側は、対IS軍事作戦を米国などに“肩代わり”させつつ、ロシアの支援を受けて反体制派との戦闘に戦力を集中させてきた。PYDが台頭し反体制派との対立が深まっているこの時期が、反体制派を追い詰める好機だとみているためだ。
バッシャール・アサド大統領(50)は今月、外国メディアとのインタビューで、「シリア全土を奪還する」「シリアを救った人物として記憶されたい」などと、内戦勝利への自信を語った。政権としては今後も、欧米の関心がISに向かっている状況を利用し、反体制派への攻勢を強めるものとみられる。(カイロ 大内清/SANKEI EXPRESS)