野球教室で子供たちにアドバイスをする上原浩治投手=2016年1月17日、岩手県滝沢市(共同)【拡大】
キャッチボールの大切さ
教室で出会った多くの野球少年たち。中には、レベルの高い子供もいた。日本の野球界の裾野を見ることができる貴重な時間でもあった。
各チームには、いつも子供たちを見ている監督やコーチがいる。私自身が、1日で教えられることには限りがある。全員に声をかけることすら難しい。だから、大事なことを端的に伝えた。
強調したのは、キャッチボールの大切さだ。「野球をうまくなりたければ、キャッチボールをうまくなりなさい」
投手にとって、一番大事なこと。それは「速い球を投げること」ではない。「ストライクを取ること」こそ、大切だと考えている。
子供たちにも言った。「ピッチャーの後ろでは、仲間たちが守ってくれている。バットに当たってもアウトにしてくれる可能性がある。だから、ストライクを取るための、コントロールをつけてほしい」。キャッチボールはいい加減にするのではなく、コントロールをつけるための練習だ。相手が捕りやすいように胸に向かって投げる。繰り返しできるようになれば、マウンドからの制球力が高まる。野手なら送球が安定する。