式年遷宮に込められた意味 “温故知新”の文化の特性 (1/6ページ)

2013.10.20 06:45

  • 平成21年7月、報道陣に公開された内宮のシンボル、宇治橋の架替工事のもよう。橋脚などの骨格がほぼ完成し、敷板を張る作業が進んでいた


絹の覆いに囲まれたご神体を見守る特別奉拝者たち=10月5日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮外宮(代表撮影)

絹の覆いに囲まれたご神体を見守る特別奉拝者たち=10月5日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮外宮(代表撮影)【拡大】

 “大いなる無駄”に秘められた崇高な精神

 今月、伊勢神宮が20年に一度、内宮本殿を真新しいものにすっかり建て替え、ご祭神が引っ越す儀式である「式年遷宮」が執り行われました。7世紀、持統天皇の時代に始まって、本年で62回目を迎える制度で、戦国時代の一時を除き、ほぼ1300年間、連続してきた習わしです。

 これは、きわめて大がかりな行事です。木曾にある皇室の御料林から木を運び伊勢で製材する一方で、以前の本殿はすっかり分解され、その木材は他の神社の資材として全国各地へ下げ渡されるなど、多くの時間(一部10年も)と経費(一説に数百億円)を要するといわれます。現代人的な発想では、大いなる無駄としか映らないかもしれません。

 単に木造建築物の老朽化を防ぐためだけの理由なら、20年は短かすぎる気もします。そこには、古代日本人の“はかない寿命”対応策も加味した“文化伝承の崇高な精神”が秘められていたと考えるのが妥当ではないでしょうか。

現代技術での完全なる再生は不可能だそうです

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