式年遷宮に込められた意味 “温故知新”の文化の特性 (2/6ページ)

2013.10.20 06:45

  • 平成21年7月、報道陣に公開された内宮のシンボル、宇治橋の架替工事のもよう。橋脚などの骨格がほぼ完成し、敷板を張る作業が進んでいた


絹の覆いに囲まれたご神体を見守る特別奉拝者たち=10月5日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮外宮(代表撮影)

絹の覆いに囲まれたご神体を見守る特別奉拝者たち=10月5日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮外宮(代表撮影)【拡大】

 伊勢神宮の独自な建築様式を一分の違いなく後世に伝えるためには、当然そのソフトウエアーを受け継ぐ人を継続的に育てなければなりません。なおかつ、現実の遷宮に従事した経験の持ち主が次の遷宮のリーダーシップを執ることも不可避的となってくるのです。当時の寿命からすれば、壮年期の20代に遷宮を経験した人物は次回には40代として、後進を育成し見守ることができるというわけだったのです。

 諸外国の建築の基本的発想法は、頑丈な石や岩を多用して後世に残そうというものですが、ピラミッドであれ、パルテノン神殿、万里の長城であれ、いずれも崩れ落ち、その技術にも多くの謎が秘められており、現代技術での完全なる再生は不可能だそうです。

 この違いは明らかで、海外の古代国家が、物(ハードウエアー)だけを残そうとしたのに対し、古代日本人は、知恵や技術(ソフトウエアー)をそのまま伝承せんとする独創的な精神に支えられた建築であり、儀式であったと言えるのです。飛鳥人は、文化を単に塩漬けにして残そうといった手法ではなく、“人から人へと伝えてゆく知恵や方法を重視する”回帰現象、まさに“温故知新”の文化の特性こそ、伊勢神宮に流れる精神であろうかと思われます。

簡単に東国三河に行けるという地理的な有利さを秘めていたようです

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