ちなみに、キムさんにとって今年最もおいしかったIPOはネットオークションを手がけるオークファンだそうだ。26万円の投資金額が初値で104万8000円になり、わずか数日で78万8000円の儲けになったという。
一方、どのIPOが儲かりそうかの判断は、ネットのIPOサイトなどで研究をしているそうだ。なかには有料のサイトも存在するが、無料のサイトでもある程度の感触はつかめるという。「私独自の分析や予想は、運営するサイト『IPO投資なら、キムさんのIPO日記』に公開していますので、一度、立ち寄ってみてください」とキムさん。
さて、人気のIPO株もひとたび上場すれば、ただの株、誰でも買うことができる。一般的に「セカンダリー投資」と呼ばれるものだ。
「私は日中働いているサラリーマンなので、セカンダリー投資は原則行ないません。ただ、上場後1カ月程度経過すると、過熱していた株価も落ち着いてきます。そこで初値よりも下落しているようなら、買いを入れることもまれにありますが……。ただし、その場合でも企業業績などは必ずチェックするようにしています」(キムさん)