逆に、株価が窓を空けて下落したときには無条件に売りとする。これは軸が下向きに傾いた可能性が高いからだ。
そして法則2とは、株価が下方の窓に到達したときに買い、上方の窓に到達したときに売りにするというものである。窓には株価を引き寄せる力があり、窓埋めによってその力が減退するからである。引き寄せる力がなくなれば、株価は推進力を失うことになる。だから、窓埋め達成で相場が反転することが多いのである。
一方、「窓理論」のほかに「壁理論」がある。株価は壁に近づくと、反対方向に動きやすくなるというものだ。「壁」には2種類ある。「テクニカルの壁」と「ファンダメンタルズの壁」である。テクニカルの壁は、「需給による壁」であり、一時的に出現するもの。値幅調整や日柄調整によって消滅し、株価はいずれ、もと進んでいた方向に動き出す。逆に、ファンダメタンルズの壁は「割高もしくは割安の壁」である。株価が一定水準に近づくと、出来高の増加がなくても、勝手に株価が反転してしまう。「これ以上、上昇できない」もしくは「下落できない」という限界値を示すものである。上昇銘柄を探すには、この下方向にファンダメタンルズの壁が位置している銘柄を選べばよい。