ピンクの衣装…これを無粋と言ってはいけない (2/3ページ)

2013.11.3 06:00

 アメリカ人には「ご縁」を理解できないと指摘した本がある。日本人が書いた本だが、先日、ぼくのフェイスブックのタイムライン上でこの本が糾弾されていた。その人たちは米国の生活が長く、著者はたまたま「ご縁」を米国社会で体験しなかったに過ぎない、と厳しく批判している。

 これも合理的に説明しづらいことをフォローできるのは日本人の十八番である、とする思い込みにカチンときた反応だ。「ご縁」を日本人が独り占めにするなど可笑しなことを書く人がいるものだとぼくも思ったが、独りよがりはさまざまなところにある。ことは感性の話に限らない。

 社会貢献の活動でよく聞くセリフがある。

 「私はこの問題にこんなに一生懸命にやっているのに、あなたはなぜ、これを助けてくれないのか」

 そう思うのは感情としては自然だ。が、それを大きな声で言えば、「君はそう言うが、ぼくがやっている活動にはまったく目を向けていないではないか!」と反発を食らう。そして、どっちがより社会的に重要かを言い争うはめになる。

 しかし、街角で行われているさまざまな募金活動に全てつきあえないし、あらゆる署名活動に名前を書くわけにはいかないのだ。しかし、声をあげる本人は、「このテーマこそが全ての問題に通じる万能の切り口だ」と強く信じている。もちろんお互いがよく話し合えば、共通の問題意識まで到達することはできるのだが、それはそれで今度は同じ傷をなめ合うことになることが少なくない。

 みんななぜ自分たちの問題を分かってくれないのだろう…と。

いや、コミットせざるをえない気持ちになるのである

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