その直後のバブル経済崩壊で計画は停滞を余儀なくされたが、88年に地下鉄有楽町線新富町-新木場間が開通して誕生した豊洲駅周辺では2000年代からマンション開発が本格化。当時は約7000人だった豊洲地区の人口が現在は2万8000人を超えるまでに急増している。
一方、晴海地区は00年に開通した都営地下鉄大江戸線の勝どき駅に近い晴海トリトンスクエアが01年にオープンしただけ。マンション開発も、バブル時代にミサワホームが購入して不良債権化していた勝どき6丁目地区を住友商事などで開発し、08年に完成した「ザ・トーキョー・タワーズ」など勝どき駅周辺に集中していた。オリンピック招致活動でようやく注目されてきたところだ。
選手村開発でも交通インフラ整備が課題。選手村は民間資金を活用し、すでに都と開発事業者の間で検討が進むが、「公共交通機関が整備されないとマンションとして売りにくい」(大手不動産会社首脳)と、五輪後にすんなり分譲できるか懸念が残る。