靖国神社を参拝した安倍晋三首相=26日、東京都千代田区の靖国神社(寺河内美奈撮影)■■キャプション■■【統合DB再出力:G20131226TTT0700060G10000001】靖国神社に参拝した安倍晋三首相(中央)=平成25年12月26日、東京都千代田区の靖国神社(寺河内美奈撮影)【拡大】
一方で、先史時代から古代~近世までの日本人が諸外国人の絶賛を浴びてきたこと、またそうしたわれわれの先祖に対する誇りと自信を今こそ取り戻し、急ぎ日本の劣弱化を防がねばならない-という私の論に関しては、多くの賛意を頂戴でき、大変うれしく思いました。そこで、今回は、日本が今後進むべき道は「富徳強心」にあるのではないか、との提案をテーマとするとともに、戦前戦後の反省点に関する論議を起こしていきたいと思います。
18世紀から19世紀にかけて、世界の有力国は次々と内乱を経ることで、近代国家へと脱皮してゆきました。その代表的な例を挙げると、欧州ではフランス革命、アメリカでは南北戦争、アジアでは明治維新が思い浮かびます。ここで注目したいのは「死者」の数です。欧米の諸例では、死者が数十万人を超えるという多大の犠牲を払いました。これに対し、幕末日本ではわずか数千人とけた違いに少なく、文字通り世界初の“平和革命”を成し遂げたのです。
ただ、維新の成功の背景には、開国、すなわち文明開化、欧米化があり、そのための「富国強兵」がなされました。これが逆に、昔からの大和心、伝統精神を少なかれ失い始めるきっかけとなったのかもしれません。