東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を受けて混乱を続けたエネルギー政策の方針転換が明確になった。政府が11日に閣議決定したエネルギー基本計画は、与党内の調整で再生可能エネルギーの取り組み強化など修正が加えられたが、原発活用という“本丸”は揺るがなかった。民主党政権の「原発ゼロ」政策に終止符を打ち、回復基調にある日本経済をエネルギー政策で下支えするという安倍晋三政権の方針が反映された。
「震災後に描いてきたエネルギー政策を白紙から見直すことが出発点だ」
茂木敏充経済産業相は同日の閣議後会見で、東日本大震災以来初となる基本計画についてこう強調した。
計画策定にあたって、政府が重視したのは「原発ゼロ」が日本経済に与えるマイナスの影響だ。
原発の稼働停止に伴い原油や液化天然ガス(LNG)など火力発電用燃料の輸入が増え、電気料金値上げの形で日本経済と家計を直撃。