インドの大気汚染が「世界最悪」との評価を受け、同国内で反発の声が上がっている。国連機関の世界保健機関(WHO)は今月、世界91カ国・1600都市の大気汚染状況を分析した報告書を発表。首都ニューデリーは、呼吸器系疾患などを引き起こす微粒子状物質「PM2.5」の年間平均濃度が1立方メートル当たり153マイクロ(1マイクロは100万分の1)グラムで最高値だった。一方、近年汚染の深刻化が指摘される中国・北京は同56マイクログラムで77位だった。現地紙フィナンシャル・エクスプレスなどが報じた。
同報告書によると、PM2.5の濃度が高い上位20都市のうち13都市をインドが占めた。さらに上位4都市をいずれも同国の都市(ニューデリー、北東部パトナ、中部グワーリヤル、中東部ライプール)が占めるなど、インドにとっては不名誉な結果となった。
WHOはインドの大気汚染の現状について、発電分野をはじめ石炭など化石燃料への依存体質が顕著なうえ、自動車の増加が汚染を悪化させていると分析した。