これに対し、黒田東彦総裁は否定的だ。昨年10月末の追加緩和発表の会見では、「原油価格の下落が物価の下押し要因として働いている」などと説明。しかし、昨年12月の会見では、「原油安は長い目でみれば物価を押し上げる」と軌道修正し、さらなる追加緩和の見方を牽制(けんせい)した。
原油安でエネルギー関連費用が減少すれば、企業収益は増え、賃上げで個人消費が改善すれば、物価は再び上向く-との理屈だ。日銀としては、物価見通しはあくまで年度の平均値で、「27年度末には目標の2%に近づく」(幹部)と予想し、現在の金融政策を継続する構えだ。