金融政策決定会合後に記者会見する日銀の黒田東彦総裁=19日午後、東京都中央区の日銀本店【拡大】
マイナス成長となったことについて、黒田総裁は「設備投資の計画は上方修正された。計画の出方がやや遅れているだけ」との認識を示した。パリ同時多発テロの日本経済への影響は「現時点では限定的だ」とも述べた。
日米欧ばらつき
これに対し、欧米の金融当局が動きそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が10月に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、12月の次回会合までに利上げ開始の条件が整うとの見方が大勢を占めていたことが18日に公表された議事録で判明した。一部には慎重論もあったが、米国の物価は中期的に2%の目標に向かって推移していると認識されており、FRBが9年半ぶりの利上げに踏み切る可能性が高まっている。
欧州では、ドイツの9月の鉱工業生産が前月比1.1%減とマイナス幅が13カ月ぶりの大きさとなったうえ、パリでのテロ事件の影響が年末商戦に悪影響が出ると懸念される。経済の不透明感が高まっており、「欧州中央銀行(ECB)は12月に追加緩和に踏み切る」との見方が強まっている。