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新聞が優勢、SNSは交流止まり? 使える情報源ランキング【後編】
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新聞、雑誌、サイト、SNS、テレビ…われわれの周りには、実にさまざまな情報があふれている。あまたある情報源の中から、ビジネスパーソンはどのように有益な情報を収集しているのだろう?そこで、全国のビジネスパーソン1000人にアンケート。今、ビジネスに関する情報収集において、どんな理由で、どの媒体を使っているのか、生の声を詳しく拾ってみた。
ポータルサイトの次に、ビジネスの情報源として支持された「テレビ」。その中でも、最も支持を集めたのは「NHKニュース」の18.2%だった。
「CMが入らないので見やすい。地域のニュースも充実している」(その他業界/営業、代理店営業、渉外)、「余計な解説や、オーバーな討論などがなく、一番見やすい」(その他業界/医療、福祉サービス関連)、「情報が一番偏っていない気がする」(素材・医薬品系メーカー系/営業、代理店営業、渉外)と、公共放送ならではの情報の信頼性、公平性を支持する声が目立った。
2位は、日本テレビ系の「NEWS ZERO」の16.6%。「仕事が終わる時間の都合上、見られる時間帯であることが一番の理由。そして、ニュースだけど出演者が親しみやすい芸能人を使用していて、その人がやるコーナーに魅力があるから」(IT・通信系/インターネット関連)、「旬の芸能人が出ていて、若者の視点でニュースを見られる」(不動産・建設系・総務、人事、法務、知財、広報、IR)、「同じ年代の方が曜日ごとに出てきて、同じ目線で話してくれるので、ほかのニュース番組よりわかりやすい」(金融・保険系/金融関連)など20代からの支持が高く、16.6%の支持率のうち半数以上の9.2%が20代だった。
番組内容の独自性を評価する声が多かったのは、4位の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)。「経済を中心に番組が構成されていて、ほかのニュースとは少し違った番組になっており、面白い」(素材・医薬品系メーカー/医薬品関連)、「ちょうどよい時間帯。まじめだがまじめすぎず、『トレたま』など目新しいニュースも楽しめていい」(金融・保険系/営業、代理店営業、渉外)との声が多く、「録画してでも観る」(電気・電子・機械系商社/経営企画、事業統括、新規事業開発)という支持者もいた。
3位に選ばれた「新聞」(35.2%)。20代の支持も意外に高く、17.5%が新聞を活用していた。
その中でも最も支持を集めたのは、「日本経済新聞」の12.8%。「世界情勢や企業の動きが一番よくわかる」(IT・通信系/社内SE)、「ほかの新聞はエンタメニュースも載っているが、日経は日本経済のことを一番詳しく書いてあると思う」(サービス系/その他職種)、「社会人として普通に読むべきだと思っている」(不動産・建設系/技術関連、構造解析、特許)、「お客様もだいたい読んでいるから話が合わせやすい」(その他業界/事務、アシスタント、受付、秘書)との声が目立った。
その後は、「朝日新聞」の9.2%、「読売新聞」の8.5%と、国内老舗新聞が続いた。両紙の声で一番多かったのは、「実家で購読しているから」「親の代から取っているから」との声。小さなころから生活に根付いている新聞を、そのまま愛読しているというケースが多いようだ。
なお、意外に支持が高かったのが「地方紙」。7.2%の人が何らかの地方紙を読んでいた。「ほかの情報源にはない、県内の情報を拾えるから」(その他業界/教育、インストラクター、通訳、翻訳/愛媛新聞)、「地元の情報源+全国の情報源として購読」(サービス系/団体職員/東奥日報)などの意見が聞かれた。
「雑誌」を活用していると答えたのは、15.2%。20代だけで見ると6.8%にまで減少した。
その中で、最も読まれていたのは「日経ビジネス」(4.9%)。「一般的な経済・企業の情報が掲載されているから」(IT・通信系/品質管理、製品評価、品質保証、生産管理)、「特集によるが、好みの情報に当たる確率が高い」(金融・保険系/管理職、エグゼクティブ)、「いろいろな分野のネタや知識が増やせる」(金融・保険系/事務、アシスタント、受付、秘書)という回答があった。
2位の「週刊ダイヤモンド」は、「内容が面白く、本屋でつい読んでしまう」(その他業界/生産技術、プロセス開発)、「経済専門誌で記事の質も高い」(不動産・建設系/財務、会計、経理)、「時節にあった内容の特集が組まれていて、興味を持って読めるから。得た情報が実生活において役に立つことも多い」(金融・保険系/金融関連)との声が聞かれた。
意外な健闘を見せたのは、3位の「日経ウーマン」。数少ない「働く女性向け」の情報誌であることから、女性票を集めた。「世代、性別ともに自分にピッタリであり、仕事の仕方だけでなくオフの時間の有効な使い方を教えてくれる。働くことで輝きを増す女性を見ることでモチベーションが上がる」(その他業界/医療、福祉サービス関連)、「女性目線で話題を載せていて、わかりやすい」(素材・医薬品系メーカー/事務、アシスタント、受付、秘書)など、ロールモデルのインタビューや、女性目線での企画構成が支持されているようだ。
なお、意外な結果だったのが「SNS」。Facebook、Twitterの普及拡大に伴い、ビジネスの情報収集源として活用する人も増えていると思われたが、実際に活用している人は16.6%と5位にとどまった。現時点では友人との交流がメインで、ビジネスユースは一部のユーザーに限られているようだ。なお、ビジネスで活用している人は、以下のような活用をしていた。
「情報の即時性を重視しSNSを活用。Twitterはキーワードで検索して最新情報を収集している」(専門コンサル系/コンサルタント、アナリスト、プリセールス)、「世界情勢を把握するためTwitterを活用している」(サービス系/企画、マーケティング、宣伝、MD、バイヤー)、「Facebook、Twitterで勉強会、セミナーで出会った人たちとつながり、情報交換している」(専門コンサル系/総務、人事、法務、知財、広報、IR)、「ワールドビジネスサテライトのFacebookページを『いいね!』している。当日に放送予定のテーマを紹介していたり、ほかの視聴者の意見も見ることができる」(IT・通信系/Web・オープン系システム開発)、「世の中の動きの中心にいる人物の声を知る一つの手段として活用している」(その他業界/教育、インストラクター、通訳、翻訳)
最後に、各情報源に対するイメージを聞いてみた。「情報スピードが早い」では、やはりネットが強く、1位がニュースサイト47.7%、2位がポータルサイト21.9%となった。3位のテレビも、リアルタイムで情報収集ができる情報源だ。
「情報量の多さ」と「情報の信頼性」では、新聞が票を集め、いずれにおいても1位に。「自分の代わりに、第一線の記者が取材し、わかりやすくまとめてくれる」ことを評価する人が多いようだ。半面、ビジネスの情報源としてもっとも活用されている「ポータルサイト」は、情報の信頼性としては5.6%と低かった。
一方で、「最も利用頻度が高い情報源」は、1位がニュースサイトの28.7%、2位がポータルサイトの22.8%だった。いずれもリアルタイムで情報がキャッチできるうえ、「見たいとき、知りたいときにすぐ使える」点が、頻度の高さにつながっているもよう。複数回答では、ポータルサイトの支持が最も高かったものの、単一回答だとニュースサイトが支持を集めたことから、「ビジネスにおいて、自分が信頼を寄せているニュースサイトの情報をいつも頼りにしている」人が多いことが読み取れる。
(リクナビNEXT/2012年11月21日)
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