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【奥多摩だより】梅雨の白丸湖(東京都奥多摩町)
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梅雨の白丸湖=2014年6月8日、東京都西多摩郡奥多摩町(野村成次撮影) 少し前まで「梅雨前線はどこへ行った?」と天気予報で言っていた。なのに梅雨に入ったら連日の大雨だ。その中、アジサイを撮りに行った。しっとりとした感じがいいと思ったが、土砂降りで花も葉もぬれ過ぎ。さすがに人影もない。撮影機材をぬらすわけにはいかないが、衣類や靴はビショビショ。
他日は奥多摩方面へ行った。当然ここも大雨。快晴ばかりでは変化がなく面白みに欠ける。時には雨の奥多摩と考えたが、冗談ではない。雨が降る中、機材を背負って坂道を登ったり下りたり。これは老骨にこたえる。晴れた日の倍は疲れる。苦行などするつもりはない。ただ締め切りが近くなってきたからだ。
多摩川は増水していた。濁流が渦を巻いて流れているかと思ったが、幸いほどほどだ。数年前にすごい流れを見たことがあったが、そこまで激しくなるにはまだまだ降り足りないのだろうか。あのときは下流の河川敷で暮らす人たち、つまりはホームレスを直撃した。多摩川とて牙をむけば恐ろしいのだ。ほどほどの雨であることを祈る次第だ。
ひとしきり降った雨が小やみになった。ダム湖の白丸湖の水面上には、うっすらと霧がかかってきた。その日湖は満水で、雨は岸辺の緑をいっそう鮮やかにしている。木々の中から漕ぎだした人たちがいた。カヌーではない。サーフボードのような上に立ってパドルで漕いでいる。これは初めて見た、いろんな楽しみ方があるものだ。一列になって進んでいって、やがて湖面の霧に消えて、また雨が激しくなってきた。
勝手なものだ。少し雨が続いただけで、太陽が恋しくなってくる。原稿を書いた日の午前中は晴れているが、午後から雲が広がって雷、竜巻に注意だって。(野村成次、写真も/SANKEI EXPRESS)