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5人がうまく機能、爽やかハッピー Czecho No Republic
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Czecho No Republicは、一見とっつきにくそうな名前とは裏腹に、ポップでカラフル、明るい雰囲気がとても印象的なバンドである。もともと男性4人組だったのだが、ギタリストが抜けた後、男性ギタリストに加え、女性コーラス&シンセサイザーが加入。男女5人組になった。それをきっかけにその音楽性がさらに多幸感あるものになり、ビジュアルのイメージも含めてバンドの方向性を決定づけたと感じた。7月16日にリリースされた新作アルバムは今までにも増して解放感があり、聴く人をハッピーにできる作品に仕上がっている。
今作の制作に当たって、フロントマン、ボーカル、ベースの武井優心(たけい・まさみ)は「今回の曲は全曲この5人でやるために作った曲なので5人がうまく機能できる音源になりました」と語っている。全員のエネルギーや持ち味が一つの作品になると、今までの作品よりも外に向いた方向性になるようだ。
アメリカのインディーズバンドのような、優しくも躍動感のあるバンドサウンドの音世界に日本語の歌詞が乗り、なじみやすいメロディーを男女の爽やかなボーカルとコーラスが引き立て、聴く者の耳を心地よくくすぐる。
このブレンドについて武井は「洋楽も邦楽もどちらも好きなので、両方自分なりに表現したいと思っていて、気になったものはどんどんやってみています。だからこれからも変わっていくと思います」と話す。一方でメジャーや音楽シーンについて「意識してしまいがちで、もっと変な曲もありましたが、今やってもなぁ、と思って排除する曲もありました」という。
「これからは考え過ぎずにやっていきたい」という武井の言葉からもわかるように、バンドの成長過程で作られていく「らしさ」にとらわれるより、自分の鳴らしたい気分をしっかりと作品に落とし込む方が、このバンドの良さにつながるようだ。それがバンド全員のエネルギーや持ち味とともに一つの作品になると、初期の作品よりもさらに外に向くことになるらしい。
そうした方向性は、多少意識するという音楽シーンの中で旬な潮流になっている、明るく大人数で声を合わせられるような楽曲の世界観ともリンクしている。このメンバーで見いだした道の先が、最終的に武井が野望としてあげる「日本武道館」の実現につながることを私も願っている。(音楽評論家 藤田琢己/SANKEI EXPRESS)