ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
【中塚翠涛 ココロのかたち】蓮 心を浄化し、穏やかな気持ちに
更新
「蓮」。心を浄化し、穏やかな気持ちに(中塚翠涛さん提供) 皆さま、こんにちは。先週梅雨が明けて、本格的な夏がやってきました。
この季節になると、時間をかけても見に行きたくなる花があります。日が出るころにつぼみが開き始め、お昼ごろには花弁が閉じ、咲いてから3日から5日で散ってしまう花…。今回のテーマに選んだ「蓮」です。
蓮は、インド原産の植物で、泥水の中で生え育ちながら、水上で美しい花を咲かせます。きれいな水だと、花が小さいとも聞きます。その姿に人生を重ね合わせ、苦労すれば苦労した分だけ、人間として輝くことができる、そんなことを考えさせられます。
先日、朝早くに横浜の三渓園をたずねました。
門をくぐると、まさに別世界。見上げると、小高い丘に三重の塔が建ち、梅、桜、藤、牡丹、紅葉など季節によってさまざまな草花が楽しめるようです。そして、今の季節は蓮。一面に広がった蓮の葉は朝の光をいっぱいにうけ、ゆらゆらと気持ちよさそうに風に揺れていました。ところどころに顔を見せる紅の蓮は、息をのむ美しさ。風に身を任せ揺れるさまは、見ているだけで心を浄化し、穏やかな気持ちにさせてくれます。
開園とともに、三脚と大きなレンズのカメラを持ったおじさまや、お弁当片手に「蓮の葉って大きいね、この上を歩いていけそうで、なんだかジブリの世界みたい!」と無邪気に笑うカップル。訪れる人たちは、思い思いに朝の時間を過ごしていました。
ちょっぴり早起きをして、泥から出でて懸命に花弁を広げる夏の花を見に出かけませんか?
文章の書き出しには、「拝啓」「前略」といった頭語はいりません。季節のあいさつから始め、その後に相手の近況をたずね、自分の様子を伝えましょう。最後に相手の無事を祈ります。
書くときに気をつけるポイントは、文字のサイズです。ひらがなは、漢字に比べて小さめに書くとバランスがよく見えます。また、「し」と「す」のような文字は払いをなめらかにすると、美しく見えます。はがきを出す相手を思い、気持ちを込めて、繰り返し練習してみましょう。(書家 中塚翠涛(なかつか・すいとう)、写真も/SANKEI EXPRESS)