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最高品質の革 おしゃれに華やかに トッズ
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トッズ表参道ビルは世界的な建築家、井藤豊雄氏が手がけた。けやき並木がモチーフとなっている=2014年10月28日、東京都渋谷区(三尾郁恵撮影)
イタリア発祥のブランド「トッズ」は、一枚革のフラットシューズ「ゴンミーニ モカシン」をダイアナ元英皇太子妃が生前、地雷撲滅運動に参加した際に履いていたことで知られる。ただ魅力は靴だけではない。昨年2月に就任したイタリア人デザイナーのアレッサンドラ・ファッキネッティは、トッズが得意とする革素材を生かし、華やかな色や柄を表現したスカートやジャケット、小物やバッグ、ブーツなどで世界観を広げている。
東京・表参道の旗艦店「トッズ表参道ブティック」は今年で10周年。世界的に有名な建築家、伊東豊雄氏が手がけた「トッズ表参道ビル」内にあり、建物はケヤキ並木をイメージしている。ショーウインドーに飾られたシルバーのスカートは、一見して革製とは思えないほど軽くてしなやかだ。
ファッキネッティはグッチやモンクレール、ヴァレンティノなど有名ブランドを経て昨年2月、トッズに迎えられた。「自分が着て心地よいもの、女性が着て美しく見えるもの」を目指しているという。ともすればコンサーバティブ(保守的)なブランドと思われがちであったトッズに新しい風を吹き込んだ。
秋冬のコレクションではポリエステルやウール、シルク、アクリルなどを混紡した素材を活用し、オン、オフともに女性が楽しめるコーディネートを提案。白に格子柄を基調としたパンツとコートには、「自分をしっかり持った女性に着てほしい」とのメッセージが込められている。
ファッキネッティがカーペットから着想を得たという幾何学模様をあしらったボルドー地のコートの中には、シルク素材のニットとスカートをあわせてみる。夏の色ともいえる白やペールブルーを、洗練されたセンスで配色しているのも特徴だ。
あわせる小物も一筋縄ではいかない。革のサンダルはバイカラーで、ブーティーのようにおしゃれに履きこなせそう。同じくバイカラーのブーツは、互い違いの組み合わせに革がシャープな印象を与える。定番バッグ「トッズ ディーキューブ」は今季はチェック柄で登場。マチもたっぷりでオン、オフともに活躍しそうだ。
メンズ用バッグもたっぷり入る革素材。もとは映画などの撮影時に使われるよう開発されたもので、外付けのポケットには、台本を丸めて入れられるだけのゆとりがある。女性がトートバッグとしても活用できそう。ムートンにしたラム革をトレンチ仕立てにしたコートには独特の風合いがある。いずれも世界中から最高品質の革を調達し、全てイタリアの工場で手作業で作られている逸品ぞろいだ。
トッズは、もとはイタリアのアドリア海沿いにあるマルケ州カゼッテ・デテで20世紀初頭から続く靴メーカー。創業者の孫に当たるディエゴ・デッラ・ヴァッレ会長兼CEO(最高経営責任者)が世界的なメーカーに育てた。1997年にコレクションにバッグが加わり、革素材の小物や文具、アクセサリーに加え、衣類などにも品ぞろえを増やしている。世界120都市以上で展開。ロイヤルファミリーやハリウッドスターなど欧米のセレブリティーの顧客も多い。
国内では現在25店を展開。表参道ブティックは1~3階まで計600平方メートルとミラノの本店に次ぐ広さで品ぞろえの豊富さから多くの外国人客も訪れる。クリスマスシーズンを控え、自分へのご褒美を、また大切な人へのプレゼントを買うために訪ねてみたい。(文:藤沢志穂子/撮影:三尾郁恵/SANKEI EXPRESS)
※価格はすべて税別です。