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東京五輪 3会場の建設中止、バスケ大阪開催も

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東京五輪 3会場の建設中止、バスケ大阪開催も

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2020年東京五輪の計画変更案=2014年11月19日現在。※建設中止し既存施設を拡充  2020年東京五輪・パラリンピックで、東京都の舛添(ますぞえ)要一知事(65)は19日午後、都議会特別委員会に出席し、都が新設する10会場のうち、バスケットボール、バドミントン、セーリングの3会場の建設を中止すると正式に表明した。一方、国際オリンピック委員会(IOC)と組織委員会などが準備状況を確認する事務折衝終了後、IOCのジョン・コーツ調整委員長(64)はバスケットボールの1次リーグについて「ほかの都市や地方でやることもあり得る」と話し、候補として大阪を提案したことを明らかにした。

 整備費2000億円圧縮

 特別委では、知事が全体の見直し計画を説明。整備費用は見直し前の試算約4600億円から約2000億円を圧縮し、約2600億円になる見通しだ。知事は「再検討により史上最高の大会を開催し、国民に価値のある五輪レガシー(遺産)を残す計画に生まれ変わらせることができた」と強調した。

 立候補ファイルでは当初、10会場の新設などで計1538億円の費用を見込んでいた。しかし、建設資材の高騰などで費用が膨らむことが予想されたため、舛添知事は6月、計画を変更する考えを示していた。

 一方、記者会見したコーツ委員長は、IOCが18日に発表した中長期改革「五輪アジェンダ2020」の提案に、開催都市以外での実施を認める項目が含まれていることに触れ、「五輪を地方でも開催すればチケット販売の収入でも恩恵がある」との考えを示した。同時に、「サッカーと同様に、大阪のような大きな施設を持つ都市にも(会場候補として)目を向けるように大会組織委員会に提案した」と明らかにした。舛添知事も特別委の終了後に「(全国)各地でやるというのは、一つのアイデアとして考慮してもよい」と述べた。

 サッカーでも要望

 バスケットボール会場は新設を取りやめ、代替会場をさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)とする方針だが、競技団体との交渉が難航している。バドミントンの会場は「武蔵野の森総合スポーツ施設」(東京都調布市)へ変更する方向で調整中。セーリングも既存施設の「若洲海浜公園ヨット訓練所」(江東区)を改修して活用する予定だ。

 また、組織委の森喜朗(よしろう)会長(77)は日本サッカー協会から1次リーグの大阪開催の要望があるとし、「地方でやってもいいという助言が(IOCから)あるなら本当に画期的なこと。競技団体の了承を経てバッハ会長、コーツ委員長の指導を仰ぎながら決めることはあり得るかもしれない」と話した。(SANKEI EXPRESS

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