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多様な引き出し 一つの作品に 竹内朋康 1stソロアルバム

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多様な引き出し 一つの作品に 竹内朋康 1stソロアルバム

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元SUPER_BUTTER_DOGのギタリスト、竹内朋康さん(提供写真)  元SUPER BUTTER DOGのギタリスト、竹内朋康が1stソロアルバム「COSMOS」をリリースした。私の竹内氏の印象といえば、多忙の一言に尽きる。常に何かしらのプロジェクトで作品に参加し、ライブギタリストとしてステージに上がっている。インタビュー当日は、椎名林檎のライブサポートで、アリーナ公演直前というタイミングだった。

 「デジルブラザーズ、FIASCO3、マボロシ、Magic Number、竹内朋康カルテット、竹内朋康カルテット2、そしてROOT SOUL。7つやっています。ソロアルバムは空いている時間を見つけてさっと作った感じです」と振り返る。

 驚くほど多岐にわたるその活動について、「スーパーバタードッグが解散した時、一つのバンドで自分のやりたいことをすべて実現させようとするのは精神衛生的に良くないなと思いました(笑)。なので、自分の感性に合った仲間と、その都度自分の引き出しにある音を出せればいいというスタンスになりました」と語る。

 ギター、案外控えめ

 そんな彼の初めてのソロ名義のアルバムは、インストゥルメンタルの曲から、R&Bグループを迎えたり、ラッパーをフィーチャーしたりと、ボーカルとのコラボレーションも楽しめる。しかし、ギタリストとしてギターの音色が全編にわたって前に出ているか、というと、案外控えめな印象である。

 「自分があんまりギターだけが印象的なアルバムが好きじゃないから。もちろんバンドでギターをガンガン弾く自分もいますけど、それはステージで見せればいいかなと。クリエーター、プロデューサーとしての視点もバランス感覚として持ちながら作ったアルバムと言えますね。めちゃくちゃファンクなギターアルバムを期待している人には物足りないかな?」。こう語るが、濃いエッセンスはしっかりとにじませているので、ファンク系の好きな人にも文句のない仕上がりだと感じる。

 「20代、30代の時に、他のギタリストと共演した時にバトルしていた感じではなく、受け止めながら共に鳴らす感覚を持てた40代の今が一番楽しくギターを弾けている」という彼は「今考えているのは、グルーブする、のではなく、グルーブを『鳴らす』んです」という。

 自分で体感したものを、しっかりと受け手に伝わるように表現できてこその「グルーブ」を、アルバム作品として完成させることができた。引き出しの多さ、唯一無二の音世界をぜひ堪能してほしい。(藤田琢己/SANKEI EXPRESS

 ■たけうち・ともやす 1973年、福井県生まれ。2008年に解散したファンクバンド、SUPER BUTTER DOGのギタリスト。解散後、さまざまなアーティストのサポートを始める。堂本剛のソロプロジェクト「ENDRICHERI☆ENDRICHERI」で作品、ステージサポートを務めるほか、屋敷豪太、椎名純平、ラッパーMummy-Dなどとバンドを組んでいる。初のソロアルバム「COSMOS」をリリースしたばかり。

 ■ふじた・たくみ 1976年、東京都生まれ。ラジオ、テレビの音楽番組を中心に活動する傍ら、年間150本ほどライブに通う。現場主義の視点で音楽を紹介し続けている。

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