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経済・安保…問われる政策実行力 第3次安倍内閣 24日発足

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経済・安保…問われる政策実行力 第3次安倍内閣 24日発足

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友人らとゴルフをする安倍晋三(しんぞう)首相(左)=2014年6月21日、神奈川県茅ケ崎市(共同)  安倍晋三首相(60)は24日、衆参両院本会議の首相指名選挙で第97代首相に選出され、第3次安倍内閣を発足させる。自民、公明両党が衆院で3分の2を上回る勢力を確保し、首相は長期安定政権を見据えるが、来年は重要政策が相次いで待ち構えており、一つの判断ミスで政権が大きく揺らぐことも起こりかねない。

 週内にも緊急対策

 首相は、27日にも緊急経済対策を発表する。年明けには財源の裏付けとなる2014年度補正予算案を閣議決定し、並行して15年度予算編成も迅速に進める。安倍政権が掲げる「アベノミクス」が機能不全にならないよう、経済再生を最重視する路線は堅持していく。

 首相にとって最大のヤマ場は、来年4月の統一地方選後に始まる予定の集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の国会審議だ。民主党などは憲法解釈を見直す7月の閣議決定の撤回を求める構えでおり、特定秘密保護法の国会審議のように国会が混乱する事態も起こりかねない。

 また、九州電力川内原発など原発再稼働の判断が相次いで予定される。

 外交面では、北朝鮮の拉致被害者らの再調査について、「年内」(菅義偉(すが・よしひで)官房長官)とされていた北朝鮮側の報告時期の見通しが立っていない。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の合意も急務だ。

 今年11月に中国の習近平国家主席との首脳会談が実現したものの、日中関係はいまなお微妙であり、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(62)も対日批判を繰り返している。日中韓首脳会談を実現できるかが焦点となる。

 ≪「代表不在」の民主、首相指名でわだかまり懸念≫

 24日の衆参両院の首相指名選挙で、野党は各党がそれぞれの党首らに投票する見通しだ。ただ民主党は、海江田万里(かいえだ・ばんり)氏(65)が衆院選に落選、代表辞任を表明した。代表選は来年1月に行われるため、「代表不在」の中、首相指名選挙に臨むことになる。

 民主党執行部は、代表の業務を引き継いでいるナンバー2の岡田克也代表代行(61)に投票することを軸に調整してきた。だが、岡田氏が代表選に立候補を検討していることを明らかにしたため、風向きが変わってきている。

 岡田氏は党独自の再建を目指す立場を鮮明にしている。一方、党内には野党再編志向の勢力がある上、細野豪志(ごうし)元幹事長(43)が19日に代表選出馬を正式に表明し、党内はすでに代表選モードに突入しているといえる。

 このため、党の首相指名候補を岡田氏に決めると、首相指名選挙後に党内にわだかまりが残るという懸念の声も出てきた。岡田氏に代わって、岡田氏と同じ代表代行の高木義明氏(69)らに投票することが選択肢として出ている。

 維新の党は江田憲司共同代表(58)の予定。共産党は志位(しい)和夫委員長(60)に投票する。次世代の党は平沼赳夫(たけお)党首(75)に投じるとみられる。

 自公両党は、自民党総裁である首相と山口那津男(なつお)公明党代表(62)が15日の与党党首会談で、首相に投票することをすでに確認している。

 2012年12月の衆院選直後の首相指名選挙は、当時与党と野党の勢力が衆参で逆転した「ねじれ」状態にあった。

 衆院は1回目で安倍総裁を指名した。参院は、1回目でだれも過半数に届かず、安倍氏と民主党代表に選ばれた海江田氏による決選投票の結果、安倍氏を指名した。決選投票では、31の無効・白票が出た。

 民主党が政権を獲得した09年9月の首相指名選挙のときは、自民党が当時の麻生太郎首相(74)が党総裁を辞任し、後任が決まっていなかったため、党両院議員総会長の若林正俊元農水相(80)に投票する異例の事態となった。公明党は若林氏ではなく山口代表に投票した。

 ≪ゴルフは4カ月ぶり≫

 安倍晋三首相は21日、神奈川県茅ケ崎市で趣味のゴルフを楽しんだ。ゴルフは、8月20日に山梨県富士河口湖町で森喜朗(よしろう)元首相(77)らとプレーして以来、4カ月ぶり。その際は広島市での土砂災害発生を受け、途中で切り上げて帰京した。

 24日の第3次安倍内閣発足を前に、英気を養った形だ。ホール移動の合間に記者団から「ゴルフの調子はいかがか」と聞かれ、「まあ楽しんでいますよ」と答えた。(SANKEI EXPRESS

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