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【民主党代表選】岡田氏出馬表明 前原氏は断念 VS.細野氏 「党再建ラストチャンス」

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【民主党代表選】岡田氏出馬表明 前原氏は断念 VS.細野氏 「党再建ラストチャンス」

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記者会見で民主党代表選への立候補を表明した岡田克也代表代行=2014年12月25日午後、東京都千代田区永田町の民主党本部(酒巻俊介撮影)  民主党の岡田克也代表代行(61)は25日午後、党本部で記者会見し、来月18日の党代表選への出馬を正式に表明した。「何が何でも党を立て直し、もう一回、自民党以外に信頼される党に改革する先頭に立ちたい」と語った。出馬を検討していた前原誠司元外相(52)は25日、立候補断念を表明。代表選は、すでに出馬を表明している細野豪志(ごうし)元幹事長(43)と岡田氏の2人を軸に争われる構図がほぼ固まった。野党再編を含めた党再建の在り方が争点で、来年春の統一地方選や2016年の参院選をにらんだ野党第一党のリーダー選びが本格化する。

 岡田氏は記者会見で、野党再編について「他の党と一緒になるのは考え方の違いが克服されないと難しい」と述べ、党再建を優先させる考えを表明した。維新の党と合流する可能性についても「互いに信頼がないと難しい。民主党の一部と組むという今の維新の主張は到底のめない」と消極的な考えを示した。

 一方、前原氏は25日、都内で細野氏と会談し、出馬見送りを伝えた。野党再編を目指す両氏は党内の支持勢力が重なることもあり、細野氏に一本化した形。前原氏は記者団に「時流、タイミングは私ではないとの思いに至った」と説明した。

 細野氏は国会内で記者団に「私は挑戦者なので、岡田氏に正面からぶつかりたい」と決意を述べた。

 代表選には蓮舫元行政刷新担当相(47)が出馬に意欲を示し、リベラル系でも候補者擁立の動きが出ているが、いずれも国会議員20人の推薦人確保にめどが立っていない。

 ≪VS.細野氏 「党再建ラストチャンス」≫

 民主党代表選は、党再建を訴える岡田代表代行が25日に正式に出馬表明したことで、本格的な選挙戦に突入した。出馬を断念した前原元外相は、行動をともにすることが多い「弟分」の細野元幹事長に野党再編を託した。しかし、労働組合も含めて幅広い支持を得たい細野氏は今回、野党再編を前面に掲げない方針だ。代表選は最大の争点とみられる路線問題を軸に複雑な構図となりそうだ。

 危機感あらわ

 岡田氏は記者会見で「民主党が政権を目指せる政党になるにはラストチャンスかもしれない」と訴え、党の現状への危機感をあらわにした。取り組むべき政策として人口減少対策と財政再建を挙げ、安倍晋三政権を批判。「首相になる覚悟がなければ代表を務めてはいけない」と語り、政権に対峙(たいじ)する決意を強調した。

 また、「まず民主党を立て直すことが非常に重要だ」と繰り返しており、維新の党などとの合流を嫌う勢力の支援が集まりそうだ。

 実際、政府や党の要職を歴任してきた岡田氏に対して「細野氏にみられる危うさがない」(閣僚経験者)と安定感を評価する声が多い。

 枝野幸男(ゆきお)幹事長(50)が支持を明言し、野田佳彦元首相(57)のグループの多くに加え、玄葉(げんば)光一郎元外相(50)や安住淳(じゅん)元財務相(52)も支持する方針。参院のベテランらにも期待が広がっている。

 対する細野氏には、長島昭久元防衛副大臣(52)や羽田(はた)雄一郎参院幹事長(47)ら保守系議員が支持に回る構えだ。ただ、細野氏が25日朝、「兄貴分で政治の師匠」と公言する前原氏に支援を求めた際、野党再編をめぐり、前原氏からこうクギを刺された。

 「豪志、分かっているんだろうな。オレは野党結集の旗印を降ろすつもりはない。ブレたりしないよな」

 再編は後回し

 だが、再編派の細野氏も今回は、党再建を優先させる考えだ。代表選で党員・サポーター票の占める割合が初めて国会議員票を上回るため、幅広い支持を得なくては勝利は難しいと考えているからだ。

 支援要請のため午後に改めて前原氏を訪ねた細野氏だったが、記者団には「私の思いは受け止めていただいたと思う」と述べた。前原氏が支援するかどうかは、細野氏の今後の対応次第といえそうだ。

 その前原氏は「今回は見送る」と強調し、将来的な代表選出馬に含みを持たせている。だが、自身のグループ「凌雲会(りょううんかい)」の議員は岡田支持派と細野支持派に分かれており、前原氏の求心力の低下につながることも予想される。(SANKEI EXPRESS

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