ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
【花千代のビューティフル・フラワーズ】松で飾るお正月 蘭がアクセント
更新
松で飾るお正月_蘭がアクセント(Finish!) いよいよ今年も残りわずか、押し詰まってまいりました。選挙もありあわただしい年の瀬でしたが振り返ってみて皆さまにとってどのような一年でしたでしょうか。
私は専門の花にとどまらず、バッグデザインのコラボレーションなどもさせていただき仕事のフィールドの広がった年でした。来年も、続けて新しいことや物に挑戦していきたいと思います。
ところで大掃除後、すがすがしく新年を迎えるにあたって、やはりお正月らしい花飾りをしたいもの。マンションのフローリングの部屋などには、仰々しい松飾りなどは不向きですが、いまどきの感覚でミニ盆栽の松を使ったアレンジを提案したいと思います。
掌にのるような手のひらサイズの松の盆栽が、デパートのインテリアコーナーでコケ玉などと一緒に並んでいるのを見かけます。
そのまま飾ってもかわいいですがひと手間加えてモダンアレンジに。ガラスの器にゴールドのカラーストーンを入れその上に松の盆栽、そしてアクセントに珍しい形で人気の蘭、「パフィオ」をあしらいます。色石と蘭が加わることで、盆栽だけよりも世界観が広がります。モダンなアレンジでコンパクトなのでソファ前のローテーブルや棚などのコーナーにも飾れます。
龍安寺の庭石をとるまでもなく白石、黒玉石、青石、虎目石、混合石、緑岩石など、色々な石が古来より庭の飾りとして使われていますが、花のアレンジに石を加えると瞬く間に和の印象になります。
今回使用したフラワーアレンジメント用ストーンは資材屋さんで扱っています。赤、ピンク、青、イエロー、シルバー、紫など12色以上のバリエーションがあります。
もっと粒子の細かいカラーサンドもあるので、ガラスの器と組み合わせることで、透明感あるアレンジメントを楽しめます。透明な器に花を飾る際、中のアレンジフォームや花留めが見えないように、ストーンやサンドを使ってカバーするというテクニックも覚えておかれるとよいでしょう。花と石を同色系で、あるいは反対色でコントラストを楽しむなど、ちょっとした工夫でユニークなアレンジに仕上がります。
また今回、アクセントに使用したパフィオは正式名は「パフィオペディラム」といい、東南アジア一帯が原産地です。
パフィオペディラムは、花弁の一部が袋状になった、不思議な姿が何ともいえない魅力があることから、人気が高い洋ランです。一茎一花や一茎多花の種類があり、花は一輪で1カ月以上と長く花を咲かせ続けます。
花にある袋のようなものは一見、食虫植物の袋のように見えます。この袋は、蜜を求めて落ちた昆虫が出口の通路を通る際に雄しべの花粉を体に付着させ、また次の花の袋へ落ちて雌しべの柱頭に受粉してもらう、というユニークな構造になっています。
松とパフィオペディラムの2種類の花を使った組み合わせは、年末から飾っても、松の内の1月15日過ぎまでは十分、もつアレンジです。
盆栽の松を鉢から外し、土を振るい落としたものを2本、バランスよくストーンの上に置き根元をワイヤーピンで留める。(フラワー・アーティスト 花千代/SANKEI EXPRESS)
HANACHIYO FLOWER DESIGN STUDIO (電)03・5422・7973
ブログ「花千代のHAPPY FLOWER LIFE」 http://hanachiyo.kireiblog.excite.co.jp/
■華を感じる市川右近さん
歌舞伎俳優の市川右近さんとパーティーで久しぶりの再会。同じ年ということもあり昔から応援しています。澤瀉屋(おもだかや)一門の若手リーダーだったのが、最近はすっかり中堅として、「花」ならぬ「華」を感じる存在感に!