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コツコツと頑張った先に幸せがある 映画「娚(おとこ)の一生」 榮倉奈々さんインタビュー
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「描かれている世界がとても美しく、私自身その中で生きられたことがとてもうれしかった」と語る、女優の榮倉(えいくら)奈々さん=2014年12月17日、東京都港区(蔵賢斗撮影) 昨日27歳になったばかりの榮倉(えいくら)奈々が主演映画「娚(おとこ)の一生」(廣木隆一監督)で、二回り以上も年上の男性との大人のラブストーリーに挑んだ。原作は西炯子(けいこ)の同名コミックで、不倫関係に苦しんできた元OLと、謎めいた大学教授の不思議な共同生活が情感たっぷりに描かれている。榮倉は「原作の主人公よりも少し年下ですが、年齢に関係なく働く女性だったら誰もが理解できる心情をシンプルかつ丁寧に表現するよう心がけました」と振り返った。
東京のIT企業で激務の日々を送っていたOLのつぐみ(榮倉)は、かつて亡き祖母が暮らしていた田舎の広い空き家に引っ越し、自給自足的な簡素な生活スタイルに切り替えた。ある日、つぐみの祖母を慕う52歳独身の大学教授、海江田(豊川悦司)が訪れ、半ば強引に住み着いてしまう。
原作は年配男性に心をときめかせ、積極的に恋愛対象として求めていく「枯れ専女子」の必読の書などと、とかく括(くく)られてしまいがちだが、榮倉はこうした鑑賞スタイルに強い違和感を示したうえで、自身の恋愛観をこう説明した。「ふと気付けば『寄り添いたい』と思える相手が近くにいた-ということが羨(うらや)ましいですね。先にゴールを設定してしまうと、その通りにならなかったときに悲しいし、それこそ不幸です。目の前にあることをコツコツと頑張った先に幸せがあるのだと思います」
もう恋なんてしないと考えていた海江田が少しずつ、つぐみとの結婚を視野に入れ始めたのも、榮倉に言わせれば「恋って『恋をしよう』と思ってするものではないですからね」。いつの間にか恋愛が始まっていることは「理想的な流れ」だと、榮倉は強調した。わが身を振り返れば「恋に臆病なところなどは、つぐみとそっくり」といい、榮倉なりに彼女の心情にうまく迫れたのではないかと考えている。
では、海江田の魅力とは何だろう。「包容力です。人にはそれぞれ事情があり、好きだけど、どうしても踏み込めない一歩がある。海江田は『言葉にして解決できる問題ではない』と、つぐみをよく理解して、待ってくれている。そんな感じが大人だし、素敵だなと感じました」
海江田がつぐみの足の指を1本、また1本…と、いとおしそうに愛撫していく独特な“濡れ場”が、「マミーポルノ」と揶揄(やゆ)される2月13日公開の「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のそれに負けないぐらいの衝撃を残したことも触れなければならないだろう。
「普通の恋愛のように抱き合って、キスをして…という手順を『恥ずかしい』と思う、つぐみと海江田の気持ちを、私は理解できていました。もちろん、撮影ではとても緊張しました。監督やスタッフの皆さんの緊張も伝わってきました。この目で映像を見たときは、恥ずかしかったです」。2月14日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:蔵賢斗/SANKEI EXPRESS)
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