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心地よく品良く明るく NOLLEY’S
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東京・銀座の並木通りに面したNOLLEY’S銀座店は明るい雰囲気=2015年2月6日、東京都中央区(鴨川一也撮影)
「上質で品が良く、センスのいい服がそろう」と20~40代の女性に絶大な人気を誇るNOLLEY’S。女性誌では読者モデルが私服として紹介、民放テレビ局のアナウンサーにもファンが多く、きちんと感のある憧れのブランドとして、幅広い層の人気を得ている。今年で創業35周年。カジュアルから通勤着、おしゃれ着に小物まで。NOLLEY’Sのエッセンスが詰まった東京・銀座の本店を訪ねた。
東京・銀座の並木通りに面した本店では2月上旬、午前11時の開店と同時に、ベビーカーを押した親子連れが入ってきた。その後も女性客がひっきりなしに訪れる。B1にある直営の「CAFE FREDY」はフレンチトーストが人気で、軽食でくつろいでからゆっくり買い物をしようという顧客も多い。銀座という場所柄か、近隣のオフィスに通うキャリア層や外国人観光客も多く訪れている。
1階はカジュアルがベースのアイテムが並ぶ。メタルを編み込んだコットンセーターにミモレ丈のふんわりスカート、飾りのついたショールを合わせるなど、品の良い清潔感がある。
2階は通勤にも着ていける服が中心の「sophi」。女性らしいラインのトレンチコートにパンツ、セーターを合わせたスタイルは「元祖NOLLEY’S」とも呼ばれる鉄壁コーディネートだ。
3階はおしゃれ着中心の「ラヴィソン ラヴィエール」。幼稚園の卒園式など華やかなシーンで活用できるセットアップなどが並ぶ。ジャケットをデニムに合わせても使えるよう、着回しにも気を配る丁寧な服作りが支持を集めている理由でもある。
NOLLEY’Sは1980年創業、82年にセレクトショップを東京・渋谷にオープンした。85年ごろからオリジナル衣料の取り扱いを始めた。
重視するのは「優しさ、さわやかさ、童心」の3点と「メイド・イン・ジャパン」の精神。奇をてらわず、オーソドックスな中にも程よくトレンドを取り入れ、どんなシーンでもきちんと感がある丁寧な服作りがファン層を広げた。現在は全国で40店を構えている。
今年8月に創業35周年を迎えることから銀座店のリニューアルを計画。全店を通じて初めてとなる、おしゃれ着のセミオーダーサロンを、秋をめどに3階に設ける。
またイタリアのシャツメーカー、ハピネス社とのコラボレーションによる記念Tシャツを作成。さらに定番商品として扱い人気があったイタリア・フィレンツェ発祥のバッグメーカー、ベルティニ社製のバッグの、配色の組み合わせを選べるカラーオーダーを2月22日まで受け付けている。
実はNOLLEY’Sには「ウィメンズをそのまま写したような」(広報)イメージのメンズコレクションもある。東京では有楽町ルミネなどで展開しているが、今後さらに出店を増やし、品ぞろえを強化していくという。さらに海外進出も予定。これまでは「国内で足固めをする」(広報)姿勢だったが、今後は欧州やアジアへの展開を検討するという。
今年のウィメンズの春夏は「モダン・ナチュラル」「ニュースポーティー」がキーワード。スポーティーな中にナチュラルなフェミニンさを演出。鮮やかでも上品な色のライムイエローやアクアマリン、ライトブルー、ミントグリーンを組み合わせた着心地の良さそうなアイテムが並ぶ。着る人だけでなく、側にいる人たちの心までも明るくしてくれそうだ。(文:藤沢志穂子/撮影:鴨川一也/SANKEI EXPRESS)
※価格は税別です。