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【勿忘草】癒やしの手芸

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【勿忘草】癒やしの手芸

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 子育て中の母親を中心に、刺繍(ししゅう)やビーズ、編み物など手芸がブームになっている。

 タレントの千秋さんがプロデュースする手作り雑貨の販売プロジェクト「ハロー!サーカス」は、手芸の才能があるのに生かす機会のないママ友に、作品を発表する機会を提供しようと始まった。多くの子育て中の母親が参加し、昨年12月には渋谷ロフト(東京都渋谷区)で期間限定ショップも開かれた。手芸というと昔ながらの手仕事のイメージがあったが、デザインから包装まで凝った商品が並び、既製品と同じようなレベルの高さに驚いた。

 「数年前から、若い世代で始める人が増えてきました」と話すのは、日本ホビー協会(東京都台東区)の築根弘専務理事だ。手芸は集中して作業したり、色彩豊かで手触りのいい生地や毛糸などの素材に触れたりすることで癒やし効果が得られるのだという。米国では中枢同時テロをきっかけに手芸の癒やし効果が注目された。日本でも東日本大震災を機に、手作りの良さが見直され、手芸人気が高まったという。

 ホビー協会が主催するアジア最大級の手作り品見本市「日本ホビーショー」の来場者数も増加傾向に。2004年は約10万2000人だったが、震災後の12年は約13万3000人と過去最高に。来場者も50代以上の女性が中心だったが、30代が増えているという。築根専務理事は「携帯電話のデコレーションなど手軽にできる手芸のジャンルが増えたことが大きい」と分析する。

 手芸ができる場所も増えている。ニットカフェ「森のこぶた」(東京都港区)は、ランチタイム後はお茶を飲みながら手芸を楽しむことができる。「ワークショップが開かれることもあれば、一人で来て作業をしている人もいます」とオーナーの喜多見理恵さん。

 SNSの普及もブームを後押ししている。博報堂DYグループ(港区)の社内ベンチャーとして13年に始まった手芸ポータルサイト「ステッチステッチ」では、企業が作品のレシピを販売している。会員が作品をアップし、コメントを書くことも可能だ。

 「作業中は集中できて癒やされる。作りたい作品がたくさんある」と話す手芸愛好家は多かった。ブームはしばらく続きそうだ。(油原聡子/SANKEI EXPRESS

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