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【花緑の「世界はまるで落語」】(35) 47都道府県行脚 いつ終わるか分からない!
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「いつ終わるか分からない!」47都道府県を回る落語企画。あなたの町にもいつか行きますよ!(柳家花緑さん提供) ただ今、47都道府県の落語にチャレンジをしております。1県1県、その県の落語を作り、演じていこうという企画です。
すでに3年前から始まっており、1「東京都」をスタートして2「山口県」、3「沖縄県」、4「山梨県」、5「富山県」、6「佐賀県」、7「福岡県」、8「鹿児島県」、9「山形県」を終えております。
この企画はD&DEPARTMENT PROJECT(以下D&D)によるものでして、D&Dさんは、雑貨とカフェを経営し、47都道府県のズーッと使える“いいもの”をセレクトしておいているショップです。「ロングライフデザイン」という思想を持ち、日本には新しい物ばかりじゃなくて、いわば昔から売っているロングセラー的な“いいもの”がある。
例えば食器、家具、衣類、食べ物…なんでもです。そして落語もその一つ。伝統芸能ですからロングライフなものです。
そうして昔から身近にあった“いいもの”に目を向けようという発想で、代表のナガオカケンメイさんとともに『d47落語会』がスタートしたのです。
d47落語会の“d”はデザインのdです。そして「dトラベル」という県のトラベル紙の発行もしており、年に3冊のペースで発売。その県の魅力をD&Dのスタッフが2カ月間、現地に住み込んで取材をし、本当にいいものだけを掲載するという徹底ぶり! すてきなカフェなんかも載っていて、そのカフェを目指して県に旅行に行くなんて発想は、今までなかったことだと思います。
そのトラベル紙の発行に合わせて、落語会が行われています。そしてもう一人、今回のd47落語会開催にあたり、この人がいなければ実現していないという方が作家の藤井青銅さんです。
出会いはNHKの教育チャンネル「にほんごであそぼ」。私は過去4年間、出演させていただきました。その時に番組サイズの30秒~2分くらいまでの新作落語をいくつも作っていただき、その面白さ、クオリティーの高さに一目置いておりました。最近では全国のパイ菓子を集めた本「ゆるパイ図鑑」の著者でもあり、ニッポン放送「オードリーのオールナイトニッポン」で放送作家もされております。
その青銅さんのお力を借りて県の新作落語(20~30分)を毎回一席書き下ろして頂き、私がアレンジして演じるという形でやっているものです。
場所は渋谷駅前のヒカリエ8階のMUSEUM、そして必ず現地へ出向きます。dトラベルで紹介している演劇のホール、国宝のお寺、旅館、古い映画館などもあり、どの県も温かくお客さまが迎えてくれました。
そして今月はいよいよ10回目「大分県」です。20日に大分県の平和市民公園能楽堂にて午後6時半から。そして東京は31日渋谷ヒカリエ8階d47MUSEUMにて午後8時からです。
毎回、古典落語一席とその県の新作。そしてナガオカ、藤井、花緑の3人による鼎談(ていだん)があります。そしてこの落語会はスタンプラリーもやっていて私の顔のゴム印を専用スタンプカードに私が押して差し上げております。これは会の前後で毎回行っています。
47個全部ためると何かが起こる! 豪華景品? ハワイ旅行? 特別落語会のご招待? つまりまだ何も決まっておりません。トラベル紙の発行に合わせてやりますので一年に3冊、3回の落語会。何せ終わるまでまだ10年は先の話。分かりやすく言えば、東京オリンピックが終わってもまだやっている企画です。あぁ~長い!
そして皆さんによく聞かれる質問ですが、「うちの○○県はいつやってくれますか?」。ハッキリ言って分かりません! トラベル紙に合わせてやっております。そしてそのトラベル紙の発行も順不同。どの県がゴールになるか、そこも楽しみの一つなんです!(落語家 柳家花緑(やなぎや・かろく)/SANKEI EXPRESS)