SankeiBiz for mobile

【This Week】(4月6~12日) 10道県知事選・5政令市長選 12日に投開票

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの政治

【This Week】(4月6~12日) 10道県知事選・5政令市長選 12日に投開票

更新

大分県知事選が告示され、候補者の演説に耳を傾ける有権者=2015年3月26日、大分県大分市(共同)  統一地方選の北海道、神奈川、福井、三重、奈良、鳥取、島根、徳島、福岡、大分の10道県知事選と、札幌、相模原、静岡、浜松、広島の5政令市長選が12日、投開票される。このほかに41道府県議選と17政令市議選が投開票され、来年の参院選、次期衆院選も見据えた戦いの行方を占う一日となりそうだ。

 知事選のうち明確な与野党対決の構図となったのは北海道と大分県知事選だ。

 北海道知事選は4選を目指す現職、高橋はるみ氏(61)に元民放アナウンサーの新人、佐藤のりゆき氏(65)の無所属2人の争い。高橋氏は自民党と公明党が道連レベルで推薦。佐藤氏は民主党道連が支持するほか、維新の党道総支部、共産党、社民党、道内で影響力を持つ政治団体「新党大地」が支援を表明しており、与野党の一騎打ち。

 北海道には北海道電力泊(とまり)原発(泊村)があり、再稼働の是非が争点のひとつ。高橋氏は「原発に依存しない北海道を目指す」と述べ、再生可能エネルギーの割合を高めるとしたが、泊原発の再稼働の是非には言及していない。

 佐藤氏は「原発はいらない」と強調し、「この知事選は原発か脱原発かの住民投票の意味がある」として争点として浮かび上がらせようとしている。「相手は原発について何も言わないし触れないが、自民党公認なので多分推進でしょう」と挑発してみせた。

 高橋氏はむしろ人口減少問題への取り組みを強調し、第一声でもこの問題に触れた。「全道の半分以上の自治体が消滅してしまうかもしれない。地域を守っていかなければならない。それが行政に精通する私に与えられた使命だ」と述べ、実績を強調した。

 佐藤氏は高橋氏の3期12年を「企画も実行力もなかった」と批判し、「第1次産業や観光産業が豊かになり、福祉や医療が地域に行き渡る北海道に変えなければならない」と訴えている。

 一方の大分県知事選は現職ら5人が立候補。自民党県連が推薦、4選を目指す現職の広瀬勝貞(かつさだ)氏(72)に無所属新人で前大分市長の釘宮馨(くぎみや・かおる)氏(67)らが挑む。

 広瀬氏は自民党県連と公明党県本部が推薦。一方の釘宮氏は民主党が実質支援している。大分県での争点は人口減少や過疎高齢化対策。

 大分県庁前の出陣式では、村山富市(とみいち)元首相(90)が「発展は広瀬氏に託すしかない」と激励。一方の釘宮氏も「市町村が主役のまちづくりを」と訴えた。ほかに共産党新人の党県常任委員、山下魁(かい)氏(38)、無所属新人の造園技能士、箕迫(みいさこ)高明(たかあき)氏(65)、無所属新人の無職、池崎八生(いけざき・やつお)氏(61)が立候補している。

 このほかの8県は与野党相乗りや民主党の不戦敗。政令市長選では札幌市長選が事実上の自民と民主の一騎打ちとなっている。(SANKEI EXPRESS

ランキング